2018年5月22日 葛の旅で福井県のまる志んさんを訪ねました。

【葛ソムリエが、葛を旅する。】

葛ディスカバリー

2018年5月22日 葛の旅で福井県のまる志んさんを訪ねました。

天極堂の井ノ上社長、まる志んのご主人、まる志んの社長(息子さん)
20180522集合写真 3人

まる志んさんと天極堂の出会いは約20年前。
もともと福井県の熊川で衣料関係の仕事をしていたご主人ですが、
この地域を熊川宿として整備するとなった時に、
観光で来られるお客様のために飲食店をしようと思ったことが始まりです。

20180522まる志ん 店頭

若狭葛(熊川葛)が名物だったこの地域で
葛の専門店をしようと思ったご主人は、
天極堂奈良本店に来られ、葛もちや葛きりの作り方を学ばれました。

今もまる志んさんで出される葛もちと葛きりは天極堂流。
あたたかい葛もちに驚くお客様も多いのだとか。

20180522まる志ん 社長

「家族で仕事をするのはいいね。毎日働かせてもらえる。
食の仕事は楽しいし、今も朝から晩までバリバリ働いてますよ。」と笑顔のご主人。

そんなまる志んさんの人気メニューはもちろん「葛もち」と「葛きり」。

でも、福井は蕎麦の産地で、大根おろしと鰹節をかけた「おろしそば」が名物。
まる志んさんでは特別に葛を練り込んだ蕎麦を作ってもらっているそうです。

20180522そば

地元の蕎麦は手打ちで太く、ごつごつしているのが特徴ですが、
葛入りの蕎麦は喉ごしが良いように細麺にしています。
つるりとなめらかな食べ心地でした。

葛でとろみをつけたあたたかい「あんかけそば」もおいしかったです。

こちらはおかみさんの手作り。
福井名物の「葛まんじゅう」は欠かせません。

20180522葛まんじゅう

若狭といえば葛の他に鯖も有名。

昔は小浜で採れた鯖を京都に運ぶためにこの街道を使ったことから、若狭街道は近年になって鯖街道とも呼ばれるようになりました。
そこで、まる志んでも葛と鯖を名物にという思いで、鯖寿司の作り方を学び、息子さんご夫婦が「鯖寿司」を作るようになりました。

20180522社長+社長

葛をご主人と奥さんが学んで、鯖は息子さんご夫婦が担当。
いい役割分担ですね。

20180522鯖寿司

大きな鯖を生で仕入れ、血抜きをしてから絞めていくので、出来上がるまで5日はかかります。
手間がかかるうえに賞味期限は短いのですが、肉厚の鯖は油がのっていて食べごたえがあり、わざわざ遠方から来られる方の気持ちがよくわかります。

20180522集合写真 店内

今ではお孫さんと曾孫さんを含め、4世代で同居されているとのこと。

核家族化が進んだことで日本の良い伝統まで受け継ぐことが困難になっている中、
お孫さんのお嫁さんまでもがお店を手伝ってくれているということにとても感動しました。

皆さんの笑顔を見ていると本当に温かい気持ちになりました。

日本って、こんな国だったのではないでしょうか…。

20180522熊川陣屋跡

熊川宿は江戸時代から続く宿場町。
しかし、南北に吹き抜ける風が強く、何度も大火が起こっています。
その為、「いい家は建てるな」というのがこの地域での教えでもあります。

壁に漆喰を塗っているのも防火の為。
格子の窓は内側の土戸を閉めると火が入らないようになるそうです。

20180522まる志ん 壁

熊川宿の特長はこの水路。
山からの水が流れているのですが、水量や速度が常に一定になるように設計されており、昔の測量技術の高さがうかがえます。

水路にかけて使うのがこの「イモ洗い」。
中に里芋などの芋を入れておけば、水の流れでくるくると回り、芋の土を洗い流してくれるのです。
とても短いお話の中でも、たくさんの知恵が受け継がれていることが感じられました。

20180522水路

まだまだ紹介しきれない熊川宿の魅力がたくさんあります。
皆さんも、時間を作ってぜひ訪れてみてください。
大阪・奈良からなら車で2時間。
日本の素晴らしさに気付くことのできる旅になると思います。
10:56 | 葛ソムリエ | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
2018年5月22日 葛の旅で福井県の熊川宿資料館を訪ねました。 | top | 2018年5月22日 葛の旅で福井県の伊勢屋さんを訪ねました。

comments

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

この記事のトラックバックURL:
https://kudzujiten.blog.fc2.com/tb.php/166-a4a92da0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)